はじめに
こんばんは!代表の堂前です。
いやー、今年も早くて夏になってしまいましたね。
今年は頭からバタバタして、気付いたらこんな状況になって驚いています。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
というわけで、弊社は社内外の情報のやり取りでslackを利用しています。
ゲーム業界では社内のコミュニケーションツールとして利用している会社は多いのではないでしょうか?
そんなslackの、社内での活用方法について紹介していきます。
slack上のチャンネル構成
弊社内でのslackですが、チャンネル構成を以下のように大雑把にカテゴリ分けしています。
チャンネル名 | 内容 | public/private | メンバー |
---|---|---|---|
#all_(XXXXXX) | 全体向けの汎用的なチャンネル。 | publicのみ | 全社員 |
#div_(YY)_(XXXXXX) | 組織における「部」のチャンネル。 | ほぼprivate | 部のメンバー |
#sec_(YY)_(XXXXXX) | 組織における「課」のチャンネル。 | ほぼprivate | 課のメンバー |
#post_(YY)_(ZZZ)_(XXXXXX) | 組織での役職ごとのチャンネル。 | privateのみ | 役職者 |
#prj_(PPPP)_(XXXXXX) | 社内プロジェクトごとのチャンネル。 | ほぼpublic | ほぼ全員 |
#team_(XXXXXX) | 永続的な部署横断系のチャンネル。 例えば採用や営業関連。 | privateのみ | 対象者 |
#clud_(XXXXXX) | 部活のチャンネル。 ※現在は大喜利部と映画部しかありません。 | publicのみ | 対象者 |
基本的に接頭語を付け、それでカテゴリ分けして列挙しています。
そうすることでチャンネル一覧がスッキリして見やすくなります。
今回はその中から一部を取り上げ、どういう意図で作ったか、そして運営しているかを説明していきます!
all(全体向け)系
all系のチャンネルは、全体で共有する系のチャンネルが揃っています。
もちろんパブリックチャンネルのみで、全スタッフ参加型です。
現時点では↓の様なチャンネルが揃っています。
チャンネル名見れば用途は想像付くかなと思いますし、組織運営上、まぁこういうのはあるだろうなというチャンネルが多いのですが、ここでは特徴的なものを取り上げます!
(ちなみにall_グッジョブはこちらに関連するものです)
all_トリビア
業務を進める上で、ドキュメントに残すほどの量ではないけども、皆に共有したい小技などが出てくることがあるかと思います。
そういった小技を共有するためのチャンネルが「all_トリビア」です。
例えば↓こんな感じの細かい情報を載せるものとなります。
将来的にはここに上げたものを自動でドキュメントにまとめるなどが出来たら有意義かと思いますが、プチ共有としては良いチャンネルかなと思います。
all_ドヤァ
常日頃から、スタッフには情報の自己発信を積極的に行って欲しいと思っていますし、いつも言っております。
その活動を推進する一環としてのチャンネルがこの「all_ドヤァ」です。
変なチャンネル名と思われると思いますw
作業を進めていて「お、自分凄いことやってる!見て欲しい!」という事だったり、「進行中のプロジェクトで絵が出たので見て見て!!」という時にこちらでアピールする、というためのチャンネルです。
まさしくドヤ顔したい時に活用してもらう場です。
上記は社内プロジェクトで絵が出始めた時の状況のアピールです。
各プロジェクト内で共有してもいいとは思うのですが、社内でこんな事やってるのか~というのを知るのは意義のあることと考えているので、全体向けにしてあります。
とは言え、アピールに慣れない、全体向けで発言するのに抵抗あるという人もいるので、これはドヤった方がいいんじゃない?と思った時はなんとなく背中を押すようにしています。
all_目標
これは今期から始めた取り組みですが、各プロジェクトや各課などで「目標」を定めてもらい、それを提示するためのチャンネルです。
目標は基本的にプロジェクトや課の発足時に立てますが、定期的に更新、そしてたまに(現在はネットで)全社共有会を開いて説明、共有を行います。
目標を定める上で気を付けてもらっていることがいくつかあります。
・前提条件は目標ではない。(例として「スケジュールに間に合わせる」など)
・置きに来ている目標ではなく、実現難易度の高い目標にする。
・(これは上長側のルールですが)「目標でこう言ってたでしょ?」という言質を取って責めるのは禁止!
皆には現在作業してもらっていることに対し、一つ上のゴールを見据えて行動して欲しいと思っています。
そうすることでクオリティの高いサービスの提供を目指せるので、ここで挙げる目標では所謂「置きに行った」ものは避けてもらい、実現難易度が高そうなものを掲げてもらってます。
そういうところを意識した上で動いてもらうというのが目的でもあるので、目標の実現が必須という風にはしていません。(なので最後の部分が重要です)
all_日記
こちらは各個人が日々の作業を記録として留めておくためのチャンネルとなっています。
運営方法ですが、まず出社時に自分の日記のトップ部分の投稿をしてもらい、そちらにスレッドに連ねる形で逐一記載する形です。
雰囲気的にはTwitterや「分報」と呼ばれるものに近い感じでしょうか。
作業の進捗などをなんとなく残しておく、というのもありますが、砕けたものを記載してもらっても良しとしています。
目的を言いますと、他のスタッフがどういう事をしているか、動いているかというのを分かりやすくするために書いてもらっています。
特に現在のリモートワーク下だとそうですが、監視という意味合いでは決してなく、でも動いているのかな?どうなのかな?というのが分からないと相互で不安になるのがあると思っています。
なので自分の動きを周りの人たちになんとなく伝えてあげる、ということを狙いにしています。
ですので、日記を書くこと自体必須にしていて、更に記載数も5つ以上をメドで残してもらっています。(人により差がありますが)
先に書いた通り、「日記」なので砕けたものを書いてもらってもいいのですが、これは避けた方がいい、書いて欲しくないというのも存在しています。
それが以下です。
・不特定、もしくは特定の人に宛てた問題提起。(プロジェクトのチャンネルなどでやってもらう)
・ネガティブな言動。
人に見てもらう事を目的としてはいますが、備忘録、メモ的なニュアンスとしても強く、問題提起などや質問は、しかるべき場所でやってもらうようにしています。
日記は必ずしも他の人のを読まなくて良いですし、そうなると必ず読んでもらえるというわけでもないためです。
あとネガティブなことは控えてもらってます。
見る人がいい気がしないというのもありますし、それが仕事起因の悩みなどであれば、別のアプローチを採れるはずなので。。
必然的にこの日記チャンネルが一番ホットになっているので、弊社のslackでは一番特徴的な部分であるかもしれません。
dev(部)、sec(課)、post(役職)系
今度は部署であったり役職であったりの、会社組織に関わるチャンネルの構成について触れます。
とはいってもallみたいなトリッキーなチャンネルがあるわけではなく、内容としては想像の範疇ではあるのですが、運営で工夫している点として、チャンネル名があります。
部、課
部は「#div_(YY)_(XXXXXX)」というチャンネル名になり、課は「#sec_(YY)_(XXXXXX)」というチャンネル名を持ちます。
この(YY)は2桁の数字で会社の期数が入り、(XXXXXX)の部分は部署名がそのまま入ります。
例えば弊社は只今5期目なんですが、情熱開発部、そしてその部にあるプログラム課のチャンネルはそれぞれ以下になります。
#div_05_情熱開発部
#sec_05_プログラム課
大体の会社は組織改編を期の頭に行うと思います。期の途中で行うことは稀かなと。
それもあり、期の数も名前に含めることでスッキリします。
必ずしも組織改編を行うとは限らず、存続する場合もありますが、そうだとしてもチャンネルは新たに作ります。
例えば情熱開発部が来期も存続したとしたら「#div_06_情熱開発部」を作って「#div_05_情熱開発部」はアーカイブ化します。
役職
役職のチャンネルも同様に、期の連番を付けます。
そして更に「役職コード」も付与します。
役職コード | 役職 |
---|---|
010 | 役員 |
020 | 部長 |
030 | 課長 |
040 | 課長補佐 |
050 | 主任 |
060 | リーダー |
役職コードが10ずつカウントされているのが不思議に思う方もいるかもしれません。
これは間に別の役職が挟まることがある場合に、数字的に挟みやすくするための工夫となってます。
例えば「次長」というのを追加したい場合、部長(020)と課長(030)の間の「025」になると思います。
そして各チャンネルは該当の役職者のみが見れる形式ではなく、該当の役職者以上が見れるようになっています。
あと「リーダー」というのは各プロジェクトの責任者で、厳密に言えば役職ではないのですが。。
便宜的に役職扱いとしてチャンネルを作ってます。
prj(プロジェクト)系
最後に、社内で走っているプロジェクト用のチャンネルについて説明します。
基本チャンネル名は「#prj_(PPPP)_(XXXXXX)」ですが、こちらはプロジェクト番号とプロジェクト名の組み合わせがチャンネル名となってます。
弊社では各プロジェクトの識別を「プロジェクト番号」で割り振って識別しています。
会社によってはカッコいい名称をプロジェクトごとに付けて管理するタイプのもあると思うのですが、弊社では番号管理です。
その番号は4桁なんですが、それにはルールがあり、前2桁がプロジェクトが発生した期の数で、後ろ2桁が01からの通し番号となります。
例えば「prj_0304」は、「3期目に作られた4番目のプロジェクト」という意味にもなります。
そして先に書いた通り現在は5期目なので、プロジェクトが作られたら「prj_05xx」的なものがどんどん出来上がります。
この番号付けにより、プロジェクト状況が時系列で追いやすいというのがあると思います。
そして通し番号の2桁について、流石に1年なら2桁で十分余るだろうと思っているのですが、今期から(今年は形態を変えますが)「社員旅行の計画立案」とか「インターンの迎え入れ」といったものもプロジェクト扱いとして進行することにしたので、年間でも結構な数にはなると思います。
ちなみにプロジェクトに対してチャンネルは1つとは限らず、複数持たせても良いとしています。(例えば片方は自動ビルドの結果だけ来るようにする、社外の方とのやり取りのため、など)
そしてプロジェクトが終了後、更新が今後無くなりそうだとなった時にアーカイブ化します。
その他ルール
弊社は少人数ということも考慮し、そして自分が考える風通しのよさというところから、大体のチャンネルがpublicのものにしてあります。
そのため、他の会社さんでも徹底していることかと思うのですが、DMは極力控えるように指示しています。
情報共有の面で極端に弱くなるからです。
とはいえ、どうしてもプライベートで、という時はDMももちろん使って良いですが、作業進行上のやり取りはほぼ使うことはないはずです。
あとルールではないのですが、参考までに。。
slackのプランは「プラス」を利用しています。
「Enterprise Grid」も検討してワークスペースを別で作って連携という使い方は非常に惹かれたのですが、現在の会社の規模感を考えると持て余すと思いますし、何より価格が気になりますw
当面はプラスのまま使い続けるはずですが、その代わりに今回のような命名ルールを設けて運営しやすくしている感はあります。
まとめ
今回は弊社におけるslackの活用方法を取り上げました。
会社の設立からどのようなチャンネル構成にするかというのは凄く気を遣い、とはいえ考えすぎなのもというのもあるので、チャレンジしながら形を変えて、というのを続けています。
今回は取り上げませんでしたが、ワークフローなども随所に取り入れた運営も行っています。
そして社風であったり、社長である自分の考えを浸透させるためのルールということにも気を配りました。
その観点から考えると、slackの整備がそういった思想を伝えることにもなるのかなと感じています。
上手くやれているかは自信が無いのですが、今回の共有が皆様のslack運営の一助になると嬉しいです。
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