目次
はじめに
初めまして、2025年4月から入社しましたプログラマーの瀧内・根冝です。
4月1日 ~ 5月30日の約2か月間で新人研修を受けました。
私たちが受けた研修内容の詳細について紹介いたします。
セットアップ・交流会(4/1 ~ 4/2)
初日はPCのセットアップと、各種ソフトウェアのインストールを実施しました。
2日目は講師の方やテクニカルアーティストの同期と一緒にフォートナイトのクリエイティブモードを使い、レースゲームを制作しました。
場所によって設置するオブジェクトのモチーフを変更して背景の賑やかしを増やしたり、見えない部分はオブジェクトを消してメモリを確保するなど、プログラマーらしい観点で制作を手伝っていただきました。
マナー研修(4/3 ~ 4/4)
外部のビジネスマナー研修をオンラインで受けました。
敬語や電話対応の方法、報連相のやり方、ミーティングの際のマナーなどを学びました。
途中に外部の参加者の方とグループワークを行う課題がいくつかありましたが、お互い積極的に意見交換に取り組むことができました。
この研修を受けるまで知らなかったマナーや、間違って覚えていたマナーもあったので、これから意識して改善していきたいと思います。
堂前社長執筆本の講義(4/7 ~ 4/8)
ゲームを動かす技術と発想Rの内容を、2日間に渡って先輩社員の方に講義していただきました。
CPUやGPUがどのように機能するのか、数値表現の基礎はどんなものなのか、3Dゲームを開発するうえで欠かせない3Dグラフィックとはどういったものなのかなど、これからプログラマーとして仕事をする上で必要な知識を本を用いて解説していただきました。学生時代に学んだことの再履修が出来た上、読破したことによって新たな発見もあり、とても勉強になりました。
ツール作成研修(4/9 ~ 4/11)
Pythonを使用したツール作成研修を受けました。
初めにPythonで書いたプログラムをBatから実行する方法を学びました。
その後、指定のxlsxファイルをcsv形式に変換する課題や、指定のフォルダー内のファイルを新しいフォルダ内に拡張子別に分類する課題を行いました。
Pythonに触れるのは初めてだったので苦戦しましたが、調べる勉強にもなって面白かったです。
SVN・Git研修(4/14 ~ 4/15)
SVNとGitのバージョン管理ツールに関しての研修を実施しました。
それぞれの仕組みと使い方、メリット・デメリットなどを解説していただき、実際にTortoiseSVNとForkというソフトを使用した実習も行いました。Forkは学生時代にも利用していたためスムーズに操作出来ましたが、初めて触るTortoiseSVNには苦戦しました。その際には先輩社員の方にサポートしていただき、理解を深めることが出来ました。
Unity研修(4/16 ~ 4/18)
UnityにてUnitask、URPについて学びました。
UniTaskで非同期処理を実装する課題に取り組んだり、URPでShaderGraphを用いた水などのシェーダーを作る課題に取り組んだりしました。
社内でUnityプロジェクトを進める際の注意事項や、おすすめのフォルダ構成なども教えていただけて良い学びになりました。
UnrealEngine研修(4/21 ~ 4/25)
UnrealEngineについて、5日間に渡って研修を実施しました。
初日は今後の業務で扱う上で欠かせない、UEにおける命名規則やフォルダ構成、パッケージ化の方法などについて解説していただきました。
2~3日目はブループリントを用いて、4~5日目はC++を用いて3Dのランゲームを制作しました。学生時代にはUEを使ったことが無かったことも影響し、最初は操作感やブループリントの扱いに苦戦しましたが、徐々に慣れてくると、ブループリントの実装がC++と比べて直感的に行えることや、C++だけでしか出来ないことなどの違いを意識して制作に取り組むことが出来ました。
プラットフォーム開発研修(4/28)
Switchの開発機を使用したプラットフォーム開発研修を受けました。
個人でゲームを遊ぶ目的ではよく触れていましたが、開発用となるとやはり全く仕様が違っていて、サンプルを実行しているだけでもとても面白かったです。
これから開発機に触れる機会が多くなると思うと今後の業務がとても楽しみになりました。
PBR研修(4/30)
物理ベースレンダリングについて、堂前社長から直接講義していただきました。
PBRとは何かといった基礎的な内容から、実習としてPBRマテリアルの作成、光の当たり方によって質感や見え方がどのように変化するのかといった具体的な内容まで丁寧に解説していただきました。PBRは現代のゲーム開発においては必要不可欠な技術なので、今回の講義で知見を深めることが出来て良かったです。
レンダーフロー読み解き講習(5/1)
RenderDocを使用したレンダーフロー読み解き講習を受けました。
こちらも引き続き堂前社長から直接講義していただきました。
自社タイトルのBOM BOM BOMBIANなどを例に、RenderDoc自体の操作説明を交えながら、各フローでどのような処理が行われているのかを教えていただきました。
他にも、フォワードレンダリングとディファードレンダリングそれぞれの特徴を教えていただき、実際にRenderDoc上でどのようにフローが変わっているのかも見ることができて、とても勉強になりました。
ゲームジャム(5/2 ~ 5/29)
5月からはプログラマー2人、テクニカルアーティスト1人の計3人でゲームジャムを実施しました。
与えられたお題は「せん」。このお題を基にメンバー間で話し合い、ゲームのテーマを「海戦」としました。
中間発表時ではゲーム性やビジュアル面に関して様々なフィードバックを頂き、最終発表会後には実際にゲームをプレイしていただき、先輩社員の方々から評価や感想をいただきました。
今回が初めてのゲームジャムだったこともあり、タスク分担が上手く出来なかったり、要素を詰め込み過ぎた影響で、実装が間に合わない可能性が出るなどの問題もありましたが、最終的には1つのゲームとして形にすることが出来ました。今回のゲームジャムでは改善すべき点が多くありましたが、とても充実したゲームジャムになりました。
まとめ
瀧内:今回の研修では、UnityやUnrealEngineといったゲームエンジンに触れる機会が多く、私は学生時代ではUnrealEngineに触れていなかったのですが、先輩社員の方にサポートしていただき楽しく学ぶことが出来ました。ゲームジャムでは、同期全員で同じ目標を持ち、一丸となって制作に取り組む経験ができ、良い成功体験が出来たと思います。今回の研修での学びを生かして、頑張っていきたいと思います。
根冝:今回の新人研修では、使ったことが無い言語、ツール、ゲームエンジンまで様々なことを実際に触れて学ぶことができました。
初めてだらけで分からないことも多かったですが、自分で調べたり、先輩方の資料を見たりして乗り越えられました。
ゲームジャムでは初めに企画を大きくしすぎてしまい、実装の手が追いつかず、完成することができるか心配でした。
ですが、先輩社員の方にアドバイスをいただいたり、同期で要素の取捨選択の話し合いをしっかりできたりしたおかげで、無事にゲームらしく仕上げることができました。
今回の研修で学んだことを活かし、これからの現場でも活躍できるように取り組んでいきます。